藤原竜也のまるで映画のようなドラマ『そして誰もいなくなった』1話感想

そして誰もいなくなった1話の感想あらすじ

「そして誰もいなくなった」第1話 謎と容疑者が増えていきます…。

今シーズン一番面白いかも!と思えるドラマでした。

私の大好きなドラマ『ブラッディ・マンデイ』(三浦春馬さん・佐藤健さん)を思い起こさせたので調べてみましたが、脚本・音楽・演出すべて違っていました。局も違うし当然か。

でも、ホント、藤原竜也さんがビルの屋上で追い詰められている最初のシーンからひきこまれて、もう夢中になってしまいました。

追い詰められる藤原竜也から目が離せない

物語の始まりは、藤原竜也さん演じる主人公、藤堂新一が死を迫られるシーンから始まります。

ビルの屋上に置かれたスピーカーから、ボイスチェンジャーを通した謎の声が命じます。

「お前には2つの選択肢がある。このまま私に撃ち殺されるか、自分で飛び降りるか」

だと。

そして、その言葉が嘘ではないことを証明するかのように、藤堂のすぐ横を銃弾が掠めていきます。

藤堂は、自分にこんなことをさせても死体が残るぞと、相手を脅します。つまりお前の悪事が残るぞと言っているのです。しかし、相手は更に衝撃的なことを言います。

「問題ない。お前は存在していない人間だから」

――そして、その言葉を証明するように、舞台は10日前に遡るのです。

藤原竜也さんと言えば、絶望の淵で心の底から絞り出すような声で演技する姿が魅力的ですが、今回も冒頭から魅せますよね。

もうこの瞬間に、毎週見るドラマに決定!していました。

ドラマを見逃した人にも分かりやすいあらすじ

10日前の藤堂新一は、好調な人生の絶頂ともいえる、幸せな状況でした。

仕事は順調であり、藤堂が開発したミス・イレイズは、開発部の同僚や上司から絶賛され、将来性を期待されています。ミス・イレイズとは「一度ネットに拡散した情報は消せない」という今までの常識を覆すシステムです。ミス・イレイズを使えば、特定の個人の画像、文字情報、音声、動画を削除または置き換えることができるのです。ネットの情報だけではなく、ローカルのパソコン内にあるデータも、ネットに繋いだ瞬間に削除されるという画期的なシステムです。

また、プライベートでは婚約者に子供ができ、母親に結婚報告をします。女手一つで自分を育ててくれた母親に祝福され、甲斐甲斐しい婚約者と甘い日々を過ごす、まさに人生の絶頂でした。

が、その人生の絶頂を迎えたその日に、小さな影が落とされます。母親と婚約者を引き合わせたレストランで、今まで使っていたクレジットカードが使えなかったのです。仕方なく手持ちの現金で支払い、藤堂は何事もなく店を出ます。しかし、それがすべての始まりでした。

次の日、藤堂は突如会社の人事部に呼び出されます。そして衝撃的なことを問われます。

「お前は誰だ?」

と。

このドラマの中ではパーソナルナンバーという個人のナンバーが割り当てられおり、あらゆるものがパーソナルナンバーによって管理されています。人事部が言うには、藤堂が会社に届け出たパーソナルナンバーを持った人間が、昨日婦女暴行の罪で逮捕されたというのです。

藤堂はパーソナルナンバーが重複されて発行いたのではないかと反論しますが、逮捕された男が藤堂新一を名乗っていることから、役所の事務的なミスではなく「なりすまし」である可能性が極めて高いと言われます。
そして会社は藤堂の社内のIDを停止し、入館証やパソコンなどの会社からの貸与物をすべて押収し、藤堂に自宅謹慎を命じます。

藤堂は混乱しますが、自分の上司(ヒロミさん)から

「ただの事務的なミスだから、すぐに戻れるよ」

と言われ、しぶしぶ会社を後にします。

これからの現実社会でも起こりうる怖さ

何故、藤堂が「なりすまし」だと疑われたのでしょうか。同じパーソナルナンバーと氏名を使っている人間が二人いたとして、どちらかがなりすましであったとしても、どちらが偽物であるかはわからないはずです。藤堂が本物であり、逮捕された男が偽物である可能性だって十分にあるはずです。

その答えは、藤堂の親友である総務省官僚の小山内保(玉山鉄二さん)が教えてくれました。小山内は自分の権限でアクセスできるすべての公的なデータを検索したが、藤堂の個人情報が出てこなかったことを藤堂に告げます。

つまり何のデータもない状態のところに、逮捕された男の顔写真や指紋が藤堂新一として登録されたため、向こうが本物となってしまっているのです。

偶然か否か、男が逮捕されたのは藤堂が学生時代を過ごした新潟のとある町でした。真実を探るべく、藤堂は新潟へ向かいます。

新潟へ向かう、ただそれだけのことも上手くは行きません。クレジットカードも使えず、銀行のキャッシュカードも使えない藤堂は、手持ちの現金の中からなんとか高速バスに乗り、残金500円の状態で新潟へ向かいます。

新潟に着くと、大学時代の友人である長崎はるか(ミムラさん)と斉藤博史(今野浩喜さん)が出迎えてくれます。藤堂を心配した小山内が新潟にいる二人に、藤堂が高速バスで新潟に向かったことを伝えてくれていたのです。

二人の協力を得て、藤堂は自分になりすました男が、事件の数日前に新潟に引っ越してきていたこと、しかも自分が大学自体に住んでいたアパートの同じ部屋に住んでいたことを知ります。しかも、隣の部屋の住人が聞いたその男の経歴は、藤堂の経歴とまったく同じものでした。

男はどうやって自分になりすましたのか、謎は深まる一方ですが、そんな時、藤堂の携帯に何者かがミス・イレイズにアクセスしたことを知らせるメッセージが入ります。

藤堂が自宅謹慎を命じられているなか、ミス・イレイズのプロジェクトは止まっており、アクセスする人は誰もいないはずです。不審に思った藤堂が会社の後輩に電話をして調べて欲しいと伝えますが、忙しいらしく「後で調べておく」と言われてしまいます。

不安が募る藤堂ですが、ここでふと閃きます。ミス・イレイズの特殊画像検索を使えば、今藤堂新一を名乗っている男の正体がつかめるのではないか。つまり、男が藤堂新一を名乗る前の情報がわかれば、向こうが偽物であることを証明できるのではないかと考えたわけです。

藤堂の思惑は見事に的中します。親友の小山内から藤堂を名乗る男の顔写真を入手し(小山内にとってはバレたら懲戒を受けてしまうほど、危険な行為です)、ミス・イレイズの特殊画像検索にかけた結果、男の本名は川野瀬猛といい、藤堂とはまるで違うアウトローな人生を歩んできたことを突き止めます。

これを警察に提出すれば、自分の無実は晴れると大喜びをする藤堂。東京へ戻り、小山内と祝杯を上げます。喧嘩していた婚約者との仲直りをし、すべてハッピーエンドと思われました。

自ら開発したミス・イレイズに追い詰められていく

が、事態はより悪い方向へと進んでいくのです。
次の日、川野瀬の情報を提供するために藤堂は警察に向かいます。そこで、自分のパソコンにダウンロードした川野瀬の情報を開こうとしますが、データが見つかりません。昨日まではあったはずなのに、なくなっています。

慌てて警察を飛び出した藤堂は、これがミス・イレイズの仕業だと気付きます。昨日まであったはずの川野瀬の情報がネット上からすべて消えている。それどころか、藤堂新一として書き換えられている。そして自分のパソコンのデータも消えている。警察内でWifiがつながっており、ネットにアクセスできる状態にありました。これらはすべて、ミス・イレイズを使えば可能なことです。

藤堂は信頼できる上司、田嶋達生課長(ヒロミさん)にミス・イレイズのアクセスログを調べるように頼みます。田嶋は既に調べたがログが消えていたことを伝えます。が、藤堂はミス・イレイズには裏ログがあることを伝え、自分で調べようとしますが、田嶋に危険だと止められます。

操作方法を教えてくれれば調べるという田嶋に、藤堂はすべてを任せますが、田嶋が操作した結果、裏ログも消えており、しかも何か別のプログラムが走り出してしまいます。藤堂は慌てて会社に向かいます。

犯人は藤堂新一に何を求めているのか?

一体誰が、何のためにこんなことをするのでしょうか。

舞台はオープニングの屋上のシーンに戻ります。そこで、藤堂は「飛び降りるか、撃ち殺されるか」以外の第3の選択肢を与えられます。「自分と手を組まないか」と。

謎の声の目的は「孤独」であると語ります。人は人と繋がることによって争いを起こす。それゆえ、誰ともつながらず誰とも信頼し合わなければ争いは起きないと、語ります。
そんなことはできるわけがないと藤堂は言いますが、謎の声は自分と手を組めばできると言います。

藤堂はどうするのか、選択は次回に持ち越されます。

「そして誰もいなくなった」の謎と犯人

さて、残された謎は多くあります。

  • 何故、藤堂は狙われたのか。
  • 彼の技術者としての才能が必要だったからなのか、それとも順風満帆な彼の人生を誰かが妬んだのか。
  • 誰がミス・イレイズにアクセスしたのか。
  • 誰が川野瀬のデータをミス・イレイズで削除したのか。
  • 藤堂の名前で請求書を偽造し、会社の研究費の2億円を横領したのは誰か。

これらのことからも、社内に犯人または協力者がいることは確実です。それは一体誰なのか。

もちろん、今の流れで最も怪しく見えるのは田嶋課長です。
コネ入社であることをコンプレックスに思い、難しいことはわからないと言っていますが本当でしょうか。とても怪しいです。

田嶋課長も怪しすぎるくらいに怪しいですが、藤堂の後輩である五木啓太も怪しいです。藤堂を慕っている彼ですが、肝心なところで何も協力してくれないのは本当に忙しいからでしょうか。仕事も多く、立場や能力的には充分にミス・イレイズを操作することが可能です。

今回助けてくれた面々にも、奇妙なことがたくさんあります。

もっとも怪しいのが今回の功労者である小山内保です。出世欲が旺盛な彼は総務省での派閥争いを優位に進めるべく、何かをしようとしています。藤堂の行きつけのバーのバーテンダーである日下瑛治(伊野尾彗さん)に藤堂の使ったグラスを入手するように持ちかけたり、藤堂の大学時代の友人である斉藤博史から藤堂に2億円の横領疑惑がかかっていることをつげられても驚きません。

ボイスチェンジャーで冒頭の指示をしていたのは小山内保であることが最後に分かりますが、彼だけで出来ることとは思えませんし、むしろ黒幕のコマでありそうな予感もします。

他にも、かつて藤堂のことが好きだった長崎はるかにも奇妙な行動が見られます。彼女は新潟在住であるにも関わらず、とてもタイミングよく東京出張になり、藤堂の危機を救ってくれますが、藤堂への恋心が未だ消えていないことが垣間見えます。そして、なぜか藤堂の母親と電話でつながっていたりしています。

第1話の最後に、藤堂はこう言っています。

「俺は知らなかった。
この日を境に自分の周りから誰もいなくなってしまうことを」

と。

不吉な予感が満載の「そして誰もいなくなった」。果たして藤堂の運命はどうなるのでしょうか。次回が楽しみです。


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