連続自殺の共通点は?『ON異常犯罪捜査官 藤堂比奈子』 ネタバレ2話

ON異常犯罪捜査官2話

『ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子』第2話の感想

今回は比奈子(波瑠さん)の夢から始まります。これは夢なのだとわかるような、どこか幻想的な光景の中に殺害された女性の死体があります。そして、第1話で逮捕され既に自殺した犯人が血まみれの姿で現れます。

犯人は比奈子に向かって「お前は壊れている」と告げます。「お前は壊れてる……だからいずれ――」その犯人の言葉の先をかき消すように、亡くなった比奈子の母親が比奈子を呼び、比奈子は夢から覚めます。

なんとも隠喩的な始まりです。

ドラマONの殺人事件は現実にありそうで怖い

さて、今回の事件は空き地で二人分の冷凍死体が発見されるところから始まります。解剖の結果、二人は胸部と腹部を刺されて死亡した後に冷凍され、運ばれたことがわかります。二人の身元はわかりませんが、DNAから兄弟である可能性が高いようです。冷凍されているため、殺害時期もわかりにくいですが、長くでも3か月程度だろうとの結果でした。

警察はNシステムを使って冷凍車の足取りを追い、冷凍設備のある商店「霜川商店」に辿り着きます。なんとも寒そうな名前です。

霜川商店は3ヶ月前に閉店していますが、未だに住んでいるはずの父親と3人の子供の姿がありません。生活感もなく、どこかひんやりした雰囲気です。比奈子は家の中の床に、奇妙な傷があることに気づきます。

が、それよりも重大な発見が…!裏庭にあった大型の冷凍庫の中に、二人分の冷凍死体があったのです。未だに稼働している冷凍の中、テーブルを囲んで、老人と女性が差し向かいに座っています。女性の冷凍死体は微かに笑っているようにもみえました。

カンの鋭い方はお気づきでしょう。

先に空き地で見つかった二人の兄弟と、霜川商店の冷凍庫で見つかった老人と女性が、霜川商店の主と3人の子供です。

解剖の結果、父親は2年前に自然死したのち冷凍され、娘は2週間前にスタンガンで意識を失わせた後で絞殺されたものとわかります。微かに笑っているようにみえたのは、殺害後に無理に”作られた”笑顔でした。

また、聞き込みの結果、霜川商店は2年前に父親が亡くなってから家庭崩壊を起こしていたことがわかります。長男は家業を継いで真面目に働いていましたが、次男が暴力団がらみの借金に追われており、長女は家出していました。

現場の状況から、比奈子は親族間の犯行を疑います。現場がまるで家族団欒を作ろうとしているように見えたからです。しかし、霜川商店の家族は既に全員死んでいます。

林遺都のプロファイリングで急展開

捜査が行き詰まるように見えたなか、ハヤサカメンタルクリニックに努める心療内科医師の中島先生(林遺都さん)からメールが入ります。

この事件の犯人を独自にプロファイリングしたという中島先生のメールから、事件は急展開します。

中島先生曰く、

  • 「この犯人は強く家族を求めている」
  • 「家族は引っ越しをさせようとしており、見つかってしまったために一時的に空き地に置かざるを得なかった」
  • 「犯人は10代から20代」
  • 「おそらく家族としては認められていない存在」

であるとのことです。

中島先生のメールを見た東海林刑事(横山裕さん)の調べで、霜川商店にはもう一人誰かが住んでいたことがわかります。また、父親には愛人がいたこともわかり、愛人の子供ではないかと疑って、東海林と比奈子は愛人宅へ向かいます。

しかし、そこで待っていたのは既に凍りついた愛人の死体でした。東海林は犯人にスタンガンで襲われ、比奈子は一人で犯人と対峙します。

比奈子を前に、犯人は自ら動機を告白します。自分は出生届を出されないまま育った子供であること。家族からはケンジと呼ばれていたこと。ケンジはただ家族をあるべき姿にしたかったのだと言います。

2年前、霜川は瀕死の床でケンジに命じます。「俺が死んだら冷凍庫に入れろ。そうすればお前の存在を認めてやる。お前らは俺から逃れられない」と。そしてケンジは父親の命令通り、実行したのです。

本当に命令に従っただけでしょうか。家族のあるべき姿とはなんでしょうか。藤堂は霜川の子供たちの解剖所見を思い出します。霜川が子供たちを虐待していたこと、そして長女の体に古い帝王切開の痕があったことを。

ケンジは霜川と愛人との間の子供ではなく、霜川が長女への性的虐待の末に産ませた子供だったのです。ケンジが求めた家族のあるべき姿とは、父親と”母親”がいて、”母親”が自分に笑いかけてくれることだったのでしょう。

ケンジは母親に一度も笑いかけてもらえなかったといいます。子供に罪はないとはいえ虐待の末の望まぬ子供であれば無理もないことだと思いますが、ケンジが強く母親を求める思いもまた当然のことです。まさに虐待の連鎖とも言うべき、やりきれない事件です。

藤堂比奈子の過去と偽りの笑顔

事件の全貌を把握した比奈子は、ケンジを挑発します。せっかく作り上げた家族は警察に奪われてしまった、どうする?と。比奈子の言葉に「家族はまた作ればいい」とケンジは答えます。

そして比奈子に水を浴びせ、液体窒素をかけようとしながら、訴えます。家族は凍らせて手に入れるしかないのだと。

比奈子のピンチを救ったのはまたも東海林でした。犯人に飛び掛かり、怒りにまかせて殴りつけます。もちろん、刑事としては行き過ぎた行動ですが、東海林がそのように変わったことにもまた理由がありました。

5年前、東海林の妹が変質者に殺されたのです。東海林は単独で犯人を追いかけ、半殺しにしました。以来、東海林は出世コースから外れ、違法捜査さえいとわずに単独で犯人を追いかけるようになってしまったのです。

比奈子の過去も少しずつ明らかにされていきます。
彼女の偽りの笑顔を見破った中島先生が、比奈子の心を開こうとしています。

どうして比奈子は殺人犯に興味を持つのか。
小さなナイフが、その一つの鍵となりそうです。

自分が殺したのと同じように犯人が死んでいく謎の連続自殺にも、何か共通点が見つかったようです。

少しずつ、焦らすように明かされていく謎から目が離せません!次回も楽しみです。


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