波瑠のドラマ『On』面白い!第3話のネタバレ感想を熱く語ります

波瑠のドラマON第3話

ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子 第3話

今回は、一話完結ではなく次回へと続く事件です。

4人の若い女性の連続殺人事件が発生します。近所で幽霊屋敷と呼ばれている洋館で、体の一部が切り取られ、綺麗なドレスを着せられた遺体が見つかります。

ゲストはバレエのインストラクター吉田佐和を演じる中島亜梨沙さんと、佐和と親しいクリーニング店の店主佐藤都夜を演じる佐々木希さんです。

興味深い4人の死体と共通点

さてこの事件、洋館で見つかった時の遺体状況が特徴的でした。比奈子(波瑠さん)流に言うならば「興味深い」状況です。

  • 1人目は、
    暖炉のある部屋見つかったミイラ化した遺体です。
    両腕が切り取られ、赤いイブニングドレスを着ています。

  • 2人目は、
    調理場で見つかった腐乱死体です。
    臀部を切り取られ、エプロン姿でした。

  • 3人目は、
    和室の布団の上で見つかった遺体です。
    胸部から腹部を切り取られ、ネグリジェを着ています。

  • 4人目は、
    ホールで見つかった遺体です。
    両足を切り取られ、緑のドレスを着ています。

赤いドレスはブランドものでしたが、他の服にはタグがなく、犯人の手製である可能性があります。しかし、殺害現場にあるミシンは使用された形跡がありません。手製だとしたら事前に作っているのでしょうが、比奈子はどうして犯人が事前に被害者の体にフィットした服を作れたのか、疑問を持ちます。

遺体には一つ共通点がありました。

ハサミで切ったような傷跡

です。

しかも羅紗切り鋏か裁ち鋏のような特殊なハサミの傷跡でした。ここから、犯人はデザイナーである可能性が高まります。

前回の事件でハヤカワメンタルクリニックの中島先生(林遣都さん)のプロファイリングが的中したことから、厚田班長(渡部篤郎さん)は中島先生に今回の事件のプロファイリングを頼みます。

シリアルキラーとサイコパスと連続自殺事件

中島先生と比奈子との間の距離がじりじりと縮まってきています。といっても、男女の仲というわけではなく、理解者としてです。
比奈子は中島先生へ、自分が感情というものが理解できないことを告白します。比奈子が表に出している感情は、そういう感情であるべきだと判断し、表現しているだけだと。

そして

「私のような人間がいつか必ず人を殺すのでしょうか」

と問いかけます。

確かに比奈子のいうとおり、歴代のシリアルキラーの中には共感性が欠如していた人物も多いです。彼らには共感性の欠如だけでなく、他人を支配しようとする傾向が強く、自己中心的であり、罪悪感なく平然と嘘をつき、表面的には魅力的であるという共通点が見られます。

彼らの脳は眼下皮質と扁桃体周囲の活動が低下している特徴があるそうです。つまり衝動的な行動を起こす機能が低下していて、理性的に認知する機能が低下しているので、良心の呵責や被害者に対する共感を覚えることなく、他人を支配することができるというわけです。

今回のドラマの主軸の事件である、連続自殺事件。自分が犯した殺人事件と同じ方法で自殺した死者たちにも脳に共通点がありました。脳の同じ場所に腫瘍があったのです。

実際、過去に脳腫瘍が元で殺人を犯したのではないかと言われている事件はあります。例えば1966年にテキサスタワーで起きた銃乱射事件、13人が死亡33人が負傷したこの事件の犯人であるチャールズ・ホイットマンは扁桃体を腫瘍が圧迫していたため、このような事件を起こしたのではないかと言われています。

比奈子自身の謎も含め、どうやらこのドラマは””が深く関わってきそうですね。

ドラマの中で中島先生が比奈子に対する所見としてサイコパスという表現を使っています。サイコパスとは反社会的人格を意味する心理学用語ですが、反社会的だからといって犯罪者になるとは限りません。

共感性が欠如していても、欠如しているが故に社会的に成功している人も多くいます。例えば会社の社長や弁護士、トレーダーなど。プレッシャーに負けることない集中力と冷静さは、社会的な成功を導く大きな力です。

というわけで、比奈子もそう悲観することはないと思いますが、彼女は自分を疑うあまりに犯罪に対する興味が異常に強くなっているので、どうなることでしょうか……。

中島先生もまた通常の臨床心理学者とは異なるアプローチで犯罪者に接していることが明らかになります。犯罪者の心理に「潜入する」という彼の言葉は、彼が犯罪者とシンクロすることで、犯罪心理を理解していることを示唆している気がします。

共感性が欠如しているがゆえに犯罪心理に興味を持つ比奈子と、共感性が高いがゆえに犯罪心理を分析しようとする中島先生。この二人の関係が今度のストーリの中核を担っていく気がします。

犯人は?

さて、勘の鋭い厚田班長が東海林先輩と比奈子のコンビを解消したため、比奈子は倉島刑事(要潤さん)とコンビを組むことになりました。倉島刑事はどうやら比奈子のことが好きなようですが、アプローチをかけても比奈子はするりと躱してしまいます。たぶん、比奈子には真正面からストレートに言わないと駄目だと思います……。

二人が聞き込みをしていると、吉田遙香(住田萌乃さん)という少女から

「機能、幽霊屋敷で雨ガッパを着たお化けをみた」

という証言を得ます。

幽霊屋敷には雨ガッパを着たお化けが出るという噂があり、1週間前に自宅前で雨ガッパのお化けを見たので、同じお化けかと気になって見に行ったのだそうです。

更に聞き込みを続けると、遙香ちゃんの母親である吉田佐和(中島亜梨沙さん)がストーカー被害に遭っていたことがわかります。佐和さんはバレエのインストラクターをやりながら、夜はホステスもやっており、ストーカーはその店の客であるとのことです。

佐和は店の売上のこともあり、警察に相談することをためらっていましたが、そんな彼女をひどく心配していた女性がいました。佐和の知り合いで、クリーニング店を営んでいる佐藤都夜です。表情が豊かで、とても友好的な女性です。

都夜は佐和はクリーニング店のお客さんだと言いながらも、自分が独身であるために、シングルマザーの彼女の身の上がとても心配なのだと言います。ちなみにクリーニング店は親戚から継いだものですが、今はクリーニングより洋服の修理の方が多いそうです。

勘の鋭い方なら、すぐに「怪しい」と思うことでしょう。比奈子のことを「嘘っぽいから怖い」と言った勘の鋭い遙香ちゃんも、都夜のことを「怖い」といいます。

間違いない、都夜が犯人です。

一方、一人目のミイラ化した遺体の身元が判明しました。

二階堂澄香24歳のモデルです。着させられていた赤いドレスは愛人をやっていた社長に買ってもらったものとのことです。

聞き込みで、彼女は姿を消す前に雨ガッパを着たストーカーの被害に悩まされていたことがわかりました。

佐和と同じストーカーではないかと考えた警察は、佐和からストーカーの素性を聞き出します。ストーカーは永山宗一郎32歳の自称デザイナーでした。資産家の次男で傷害とストーカー法規制による前科があります。

しかも二階堂澄香のマンションと事件現場の洋館は、永山の父親の不動産店が管理していました。他の被害者も永山のストーカー被害に遭っており、住居は父親の不動産店が管理していました。

しかし、永山が犯人であるという決定的な証拠がないまま、佐和が被害届を取り下げたまま、永山は保釈されてしまいます。永山の弁護士が示談金を積んで、佐和に示談を持ちかけたのです。

永山が釈放された途端、佐和が何者かに攫われたとの連絡が都夜から入ります。ポイントはここ、都夜からです。警察が佐和の家へ向かうと、遙香ちゃんが苦しげに倒れ、都夜が付き添っています。

遙香は救急車で病院へ、比奈子が病院に行こうとすると、都夜が自分が遙香の着替えを持っていくから一緒に行くと言い出します。
駄目です……それは罠です……!

都夜の運転する車の中で、睡眠薬を飲まされた比奈子が意識を手放す頃、ようやく中島先生のプロファイリング結果がメールで届きます。

「遅くなりました」というメールの書き出しに、思わず「ホントだよ!」とつっこみたくなります。

プロファイリングの結果と犯人の動機

さて、プロファイリングの結果です。
洋館と遺体は犯人の作品であること、犯人は被害者の女性の体の最も美しい部分を奪い洋館の中に配置することで”完全な不完全”を作り上げていました。

そこには脅迫的なコンプレックスが伺えます。犯人は自らの体が不完全であることを嫌悪し、完全な人体パーツを奪い去ることで完全な自分になることを望んでいます。遺棄された遺体は犯人のコンプレックスの投影であり、自分が完全な美しさを奪われた苦しみをぶつけて、彼女たちになり替わろうとしている。つまり、この事件の犯人は女性、それも被害者たちとごく親しい、一見すると何のコンプレックスもなさそうな女性であると。

やっぱり都夜じゃん!と確信すると同時に、比奈子がピンチです。

比奈子が目を覚ました洋館では、比奈子と同じように佐和が縛られています。そして雨ガッパを都夜は微笑みながら、二人にマネキンを見せつけます。そこには被害者から奪いさった皮膚が貼りつけられています。

都夜は皮膚を欲していたのです。両腕、胸部、腹部、臀部、両足の皮膚が貼りつけられているそれは、佐和の背中の皮膚をもらったら完成するのだと言います。そして、比奈子の顔の皮膚が気に入ったから、それも欲しくなったのだと。

都夜は肌にコンプレックスがあるのでしょうか。事故や他者、病気などによって美しい肌を奪われたのでしょうか。そしてマネキンに貼りつけた皮膚を自らの身に纏いたいと思っているのでしょうか。

羊たちの沈黙のバッファロービル、そのモデルとなったエド・ゲインを思い出す人も多いのではないでしょうか。二人とも殺害した女性の体でチョッキなどを作っていました。そしてバッファロービルは女性になりたがっていたし、エド・ゲインも女性(特に母親)に強いコンプレックスを持っていました。

ドラマに出てくる殺人鬼の多くは、モデルとする殺人鬼がいます。特に異常犯罪と呼ばれるような事件はその傾向があるので、気になる方は調べてみると面白いと思います。

そんな大ピンチのまま、お話は次回へと続きます。比奈子はとうとう殺人を犯してしまうのでしょうか。中島先生から、比奈子と電話がつながらないという話を聞いた東海林先輩が、比奈子の危機を察して追いかけます。

次回はとうとう大御所、中島先生の上司であるハヤカワメンタルクリニックの院長、早坂雅臣(光石研さん)の出番です!(今までも出てましたが、、、)連続自殺事件を”神の裁き”と明言します。

”デスノート”的展開が始まりそうです。


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